シンメトレル(アマンタジン)・ ドプス(ドロキシドパ)の作用機序

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シンメトレル(アマンタジン)はドパミン遊離促進薬と呼ばれるパーキンソン病治療薬だ。

パーキンソン病では脳内のドパミンが減少した状態である。ドパミン神経伝達物質の一種で、運動機能に関与するため、ドパミンが不足してしまうことにより、手足のふるえや筋肉が硬くなってしまう運動機能障害が現れるのだ。

つまり、パーキンソン病を改善するためには、脳内のドパミンが不足しないようにすることが重要であることが分かる。そのため、パーキンソン病の治療では基本的に“ドパミンの作用を強める”というアプローチを取るのだ。

ドパミンの作用を強めるには“ドパミン受容体の刺激”、“ドパミンの補充”などが挙げられるが、シンメトレル(アマンタジン)は線条体の神経終末からドパミンの遊離を促進することによって、パーキンソン病の症状を改善する薬である。

シンメトレル(アマンタジン)の特徴
・インフルエンザの治療薬としても使われる

シンメトレル(アマンタジン)はインフルエンザ治療薬としても使われる。しかし、すべてのインフルエンザに使えるわけではなく、A型インフルエンザのみに使用することができる。

一方で、インフルエンザの予防や治療のためにシンメトレル(アマンタジン)を服用中の患者が自殺をしようとしたという報告がある。そのため、精神障害のある患者などに使用する場合は注意が必要である。
・ジスキネジアに有効
レボドパやドパミンアゴニストに比べると、シンメトレル(アマンタジン)はパーキンソン病の症状を改善する作用が弱いと言われている。しかし、シンメトレル(アマンタジン)はパーキンソン病に患者によく見られるジスキネジアに効果を示すという特徴を持つ。
ジスキネジアとは自分の意思に関係なく身体が動いてしまう症状で、進行期のパーキンソン病によく見られる不随意運動である。
・腎排泄型の薬剤
シンメトレル(アマンタジン)は腎排泄型の薬剤である。そのため、透析患者への投与は禁忌となっている。また、腎機能が低下していることの多い高齢者に使用する際も注意が必要である。

ドプス(ドロキシドパ)の作用機序

ドプス(ドロキシドパ)はノルアドレナリン補充薬と呼ばれ、パーキンソン病に伴う“すくみ足”を改善薬だ。

パーキンソン病は脳内におけるドパミンの量が減少している状態である。ドパミンは運動機能に関与する神経伝達物質のため、ドパミンが不足することによって運動機能障害が現れるのだ。

一方で、パーキンソン病ではドパミン以外にもノルアドレナリンの量も減った状態である。なぜならノルアドレナリンドパミンから合成されるからだ。そのため、パーキンソン病ではノルアドレナリンも補充する必要がある。

ノルアドレナリンを補充する薬が ドプス(ドロキシドパ)だ。ドプス(ドロキシドパ)はパーキンソン病に伴う“すくみ足”を改善する作用を持つ。

すくみ足とは、パーキンソン病によく見られる症状で、足が地面に貼りついたようなになり動かなくなってしまう症状だ。足が動かなくなってしまうため、体が前のめりになり転倒などを引き起こしやすくなるので非常に危険である。

ドパミンを補充しパーキンソン病を改善することも重要だが、すくみ足のようなパーキンソン病に伴う症状を緩和するためにノルアドレナリンを補充することも同じくらい重要なのである。


ドプス 作用機序

ドプス(ドロキシドパ)の特徴
パーキンソン病に伴う立ちくらみにも使用される

ドプス(ドロキシドパ)は“すくみ足”だけでなく立ちくらみにも使われる。ドプス(ドロキシドパ)はノルアドレナリンを補充する目的で使用されるわけだが、ノルアドレナリンは昇圧作用を持つ。
述の通り、パーキンソン病ではドパミンノルアドレナリンが減少した状態だ。昇圧作用のあるノルアドレナリンが少ないと血圧が下がるために、立ちくらみが起こりやすいのだ。

そのため、ドプス(ドロキシドパ)はパーキンソン病に伴う立ちくらみにも使用される。

・剤形が豊富

ドプス(ドロキシドパ)にはカプセル、口腔内崩壊錠、細粒と3種類の剤形がある。そのため、患者の症状に合わせて適切な剤形を使用することが可能である。

・閉塞隅角緑内障の患者に禁忌

ドプス(ドロキシドパ)は閉塞遇角緑内障の患者に禁忌である。これはドプス(ドロキシドパ)の服用によって眼圧が上昇し、緑内障の症状が悪化する可能性があるためだ。

トンカツは人体に危険!一流アスリートは魚食だった!子供の知能発達も促進

近年、スポーツ栄養学の研究が進み、栄養補給やケガの予防、疲労回復のための食事の仕方、メニュー開発がなされ、一流アスリートは食と運動をひとつとして捉えています。

 油に関心を持ってすごしていると、食全般の情報も入ってくるため、アスリートの食を知る機会も多くあります。

 昨年、プロ野球オリックス・バファローズ選手会長伊藤光捕手が契約交渉の場で、試合終了後に球団が用意している食事について「菓子パンが多い。栄養は大丈夫なのか。全員に行き届いていないこともある」と球団に問題提起しました。今季からおにぎりやバナナなどに改善されたようですが、仮にもトップアスリート集団のプロ野球選手とそれを管理する球団が、この程度の知識しかないのかと唖然としました。
パフォーマンス向上のカギはオメガ3

 一方で、こんな報道もありました。独ブンデスリーガボルシア・ドルトムントのフィジカルトレーナーであるライナー・シュレイ氏は、ただ体を鍛えるだけでは不十分で、いかに栄養を取り、いかに回復を早めるかまでが仕事の範囲になっているといい、そのための具体的な栄養指導を選手に行っています。

 そのカギとなるのが“油”です。特に、炎症を抑える効果のある油といわれる脂肪酸&limit=20">オメガ3脂肪酸の摂取です。シュレイ氏が勧めているのは、魚油に含まれるオメガ3脂肪酸のDHAEPAを摂るための魚食と、もうひとつのオメガ3脂肪酸であるアルファリノレン酸を多く含むアマニ油やエゴマ油を日常的に摂ることです。同氏は、このような食事をすることで「柔軟性が増して負荷への耐性が強くなる」と述べています。つまり、持久力向上とケガの予防につながるのです。

 これはアルベルト・ザッケローニ氏が監督を務めた2010~14年のサッカー日本代表の食事にも取り入れられていて、オメガ3脂肪酸を摂って血液をサラサラにすることにより、体の隅々まで血液を行き渡らせ、傷んだ筋肉の回復を早めるためにサバやイワシ、サーモンなどが毎食出ていたようです。

 個人の判断でオメガ3脂肪酸を食事に取り入れているアスリートも沢山います。スペイン、リーガ・エスパニョーラFCバルセロナに所属するサッカー界のスーパースター、リオネル・メッシ選手が、ケガ予防のため魚食にしたのは09年のことです。また、米メジャーリーグニューヨーク・ヤンキース田中将大投手の夫人である里田まいさんも、早くからアマニ油を愛用しています。女子ゴルフの上田桃子選手は、アメリカツアーでトッププロの選手たちが集中力維持のために食生活にも気を配っているのを見習って、自身の食を見直し、栄養学を学びオメガ3脂肪酸を取り入れるようになったそうです。

リノール酸を減らすことも重要

 油の使い方のもうひとつのポイントは、オメガ6脂肪酸(リノール酸)の油を減らすことです。リノール酸には、炎症を促進する働きがあるからです。前出のシュレイ氏も、サラダ油やひまわり油、コーン油の摂取を禁止しています。特に試合前日は、それらで揚げたトンカツや天ぷら、また脂の多い肉類もNGで、魚を食べるべきだとしています。日本では、「試合に勝つ」というゲン担ぎとしてトンカツやカツ丼を食べ、それによってスタミナもつくと思われていますが、実は大間違いなのです。昨年開催されたラグビーワールドカップにおける活躍で注目されたラグビー日本代表の食事でも、トンカツは禁止されていました。一流のアスリートは、最新の情報と正しい油の使い方を取り入れた食生活をしています。菓子パンを供給していたオリックスは、見習うべきでしょう。
アスリート食は子供にも有意

 適度な炭水化物、野菜、魚、そしてオメガ3脂肪酸のアマニ油、えごま油を基本とするアスリート食は、成長期の子供にも最適です。近頃は幼少期からのスポーツが盛んですが、ケガの予防だけでなくオメガ3脂肪酸が豊富な食は心身の成長に重要な役割を果たします。たとえば、DHAは知能の発達にも効果を発揮します。魚が苦手な子供が多いようですが、骨も食べられるサバ、サンマ、イワシの缶詰にはDHAEPAがたっぷり含まれています。サバの水煮缶1缶(190g)にはDHAEPAが3~8gも含まれているため、家族4人で食べても充分なオメガ3脂肪酸が摂れます。

 もはや食と運動をひとつのものとして取り組むのがアスリートの常識です。ゲン担ぎのトンカツより、オメガ3脂肪酸を多く含むサバ缶がアスリート食の本流といえます。
(文=林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家)

茂木健一郎が語る、SNSだけやたらと前向き「ニセモノ・ポジティブ」な人が成功しないワケ

「トラブルどんと来い! あ~ワクワクする!」))
「この経験は自分が強くなる試練。さあ、人生の扉を開けるぞ!」

 あなたのSNSに、やたらとポジティブな発言ばかり繰り返す人はいませんか?

 ポジティブなのはいいことですが、これが何日も続くと無理をしているようでちょっと痛々しいですし、「そんなにつらいことが多いの?」とかえって心配になってしまいます。

 こういうポジティブさは本物ではなく、「ニセモノ・ポジティブ」の疑いがあります。ニセモノ・ポジティブに取りつかれると、脳のエネルギーをムダに消費して、肝心の「行動するエネルギー」が枯れてしまうかもしれませんから要注意です。

 テレビでもおなじみの脳科学者、茂木健一郎さんは、最新刊『もっと結果を出せる人になる!「ポジティブ脳」のつかい方』(学研プラス刊)の中で、一見ポジティブに見えるものの、実際はそうではない「ニセモノ・ポジティブ」に警鐘を鳴らしています。

■「ニセモノ・ポジティブ」に特有の口グセ

 特にこんな口グセに覚えがある人は要注意です!

◇「たら・れば」が口グセ

 「まとまった時間ができたら、英語の勉強ができるんだけどね」「○○するチャンスがあれば、英語の力は自然とついてくるよ」のように、「たら・れば」表現が口グセになってしまっている人。

 一見「何かをしようとしている」、前向きな姿勢のように見えますが、これは茂木さんいわく、行動がピタリと止まった危険な状態。「できない理由」ばかりを探すようになって、成功はどんどん遠のいてしまいます。

 「まとまった時間ができないのはなぜだろう」「チャンスを待つより、まずはできることからやってみよう」と、具体的な行動を起こす口グセをつけたいところです。

◇「~だから」が口グセ

 「~だから」も、ニセモノ・ポジティブの口グセの一つ。たとえば「何歳だから無理」「女or男だから無理」「あの人だからできるんだ」などといった具合です。

 「~だから」という口グセは往々にして、自分を目の前の話題から切り離し、安全な場所に避難する“守りの言い訳”…。体面をつくろっているつもりでも、行動はゼロ。どんどん逃げグセがついて人生が後退していきます。

■こんな「思考のクセ」を回避するにはどうしたら?

 茂木さんは「目の前のことを“良い”とも“悪い”とも思わず、ただフラットに“今”に集中する習慣が大切」とアドバイスします。

 自分を他人と比較して、“良い”“悪い”と世間の基準で決めつけるから、逃げたくなる。

 それよりも、誰とも比較しない「自分の基準」で、目の前のことにただ没頭する。それにより、状況は一歩ずつでも確実に目標に向かう――。
これこそが「ホンモノ・ポジティブ」で成功する近道なのです。

 本書では他にも、ニセモノ・ポジティブの状態を抜け出して、ホンモノ・ポジティブになるためのポイントが多数、解説されています。

 納得のいく人生を送るため脳の上手なつかい方を知りたい人、巷に出回っているポジティブ思考に食傷気味の人には、きっと響く内容でしょう。

(新刊JP編集部)

関連記事

茂木健一郎が語る「日本でイノベーションが起こらない本当の理由」

 あなたは、「すぐやる人」ですか?それとも「先のばしにしてしまう人」ですか?

 テレビなどでお馴染みの脳科学者・茂木健一郎さんによると、やるべきことをすぐ行動に移せる人とそうでない人の違いは、性格などではなく「脳」。先のばしにしてしまう人ほど、脳の前頭葉が働いて抑制が利いてしまっているのだとしています。

 これは、「脳の機能」としては正しいことです。しかし、仕事で結果を残したり、イノベーションを生み出したり、といったことには「物事をすぐやる行動力」が不可欠。そして、この「行動力」は、逆に脳の抑制を外さないと手に入らないのです。

 そして、よく言われる「なぜ、日本人はすぐに決断し、行動に移せないのか」という問題も、脳の抑制の外し方が下手なのが原因。さらに、日本に優秀なイノベーターが現れない理由もやはりここにあると茂木さんは指摘し、最新刊『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方』(学研パブリッシング/刊)で、「脳の抑制の外し方」を教えています。
 本書によると、こんな習慣がある人は、脳に抑制がかかり行動できなくなりがちなので、要注意です。

■物事を深く考えすぎる
 物事を深く考える「真面目な人」ほど、何かを始めようとするとき「がんばるぞ!」「さあ、これから○○をしっかりやるぞ!」と意気込みます。
 しかし、実はこれ、脳の抑制を強める行動。「何か特別なことをやっている」と意識することで脳が身構えてしまうのです。こうなると、「がんばるぞ!」と意識するだけで脳が疲れてしまい、行動が長続きしません。
 「物事をあまり深く考えないこと」
 これが、脳の抑制を外し、「とにかくやってみよう」とすぐに行動に移せる人になるために大事なことなのです。

■やりたいことをいくつも「掛け持ち」する
 やりたいことが複数ある時、多くの人はそれらを「両方」または「全部」いっぺんにやろうとします。つまり、いろいろなことを両立しようと思うのです。
 しかし、脳は適度な「空き地」を作らないと、アイデアやひらめきが出ず、パフォーマンスが落ちてしまう性質があります。だとすると、過度な「両立」や「掛け持ち」は危険。「やりたいこと」以上に「やるべきこと」が増えてしまい、肝心の「チャレンジ精神」や「フロンティア精神」が入る余地がなくなります。
 これもまた、脳が抑制され、行動力が奪われてしまう習慣なのです。

■仕事を「やらされている」と感じる
 たとえば、仕事で上司に「あの仕事、いい加減早くやってよ」「何、この前の仕事まだやってないの?」などと言われると、仕事を「やらされている」と感じて、やる気なんて出ませんよね。実はこの「やらされている」感覚も、脳を抑制してしまいます。
 仕事に限らず、どんなことでも「やらされるもの」ではなく「自分の手でやり遂げるべきもの」と考えた方が、脳の抑制は外れ、実行力が生まれていきます。

 物事を先のばしにする癖があったり、なかなかやろうとしたことを行動に移せない人の中には、「脳が正常に働いているからこそ行動できない」という茂木さんの指摘を感覚的に理解できる人が多いかもしれません。
 こういう人が努力を継続したり、やりたいことをすぐに実行して、大きなことを成し遂げるために必要なのが、茂木さんの勧める「脳の脱抑制」。どんなことをすればそれが可能なのか。ぜひ本書を読んで確かめてみてください。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

貼付剤、広がる治療領域―日東電工「高分子薬も貼って投与」の実用化加速、久光も新規領域を積極開拓

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大手素材メーカーの日東電工は、高分子化合物をも皮膚から投与できる新たな技術の実用化を加速。第一三共と組んで、米国で臨床試験を始めます。久光製薬も、さまざまな疾患を対象に新たな貼付剤の開発を進めています。

安定した血中濃度の維持が可能で、服薬コンプライアンスの向上が期待できるなど、多くのメリットを持つ貼付剤。新規技術の開発が進み、可能性はさらに広がりそうです。

・日東の新技術、第一三共と組んで米国治験へ
・ペプチドも核酸もタンパク質も経皮投与が可能に
・消炎鎮痛以外に広がる治療領域
血中濃度安定、アドヒアランス向上…貼付剤には多くのメリットが
 
日東の新技術、第一三共と組んで米国治験へ

日東電工は5月10日、同社独自の新たな経皮吸収技術「PassPort System」について、第一三共とパートナーシップ契約を結んだと発表しました。第一三共が持つ特定の化合物に限ってPassPort Systemの独占的使用権を提供。米国での臨床試験に向けて、開発・製造を本格化させます。

対象となる品目や疾患は明らかになっていませんが、日東電工第一三共との提携を通じて、新たな経皮吸収投与システムの実用化を加速させたい考えです。

ペプチドも核酸もタンパク質も経皮投与が可能に

日東電工のPassPort Systemは、これまで注射や点滴でしか投与できなかった薬物の経皮投与が期待でき、既存の投与方法では医薬品にすることが難しかった化合物をも医薬品にしてしまう可能性があるといいます。

この新たな経皮吸収投与システムは、痛みなく皮膚表面の角質層に多くの微細な孔(穴)を開ける技術と、粘着テープに薬物を加えて皮膚に貼り付ける技術を組み合わせたもの。手のひらサイズの機器を使って患者が自分で皮膚に穴を開け、薬剤含んだテープ製剤を貼り付けます。

従来の経皮吸収型製剤の技術では、皮膚表面の角質層が薬剤の吸収を邪魔するため、貼付剤にできるのは低分子で脂溶性の薬物に限られていました。

しかし、日東電工の新技術では、皮膚から吸収させることができなかったペプチドや核酸、タンパク質のような分子量の大きいバイオ医薬品や、親水性の薬剤を皮膚から吸収させることが可能に。穴の数や大きさ、テープ製剤の組成を調整することで、注射のように短時間で投与することも、長時間かけて薬剤を放出させることもできます。

抗がん剤が自宅で投与できる可能性も

新技術は、患者の利便性を大きく向上させそうです。

例えば抗がん剤。新技術を使えば、これまで注射や点滴で投与されていた抗がん剤を自宅で投与できるようになる可能性があります。在宅医療の普及に大きく貢献しそうですし、抗がん剤治療と仕事の両立もしやすくなるでしょう。

インスリン製剤に新技術を活用すれば、患者は日々の注射から解放されます。
 
消炎鎮痛以外に広がる治療領域

貼付剤の“代表格”といえば、「モーラス」や「ロキソニン」などの消炎鎮痛剤。ですが、ここ数年、従来の貼付剤が対象としてこなかった局所作用ではない治療領域にも広がりを見せています。

最近発売された貼付剤(疼痛領域は除く)
(画像1)

2011年7月には、ノバルティスファーマ小野薬品工業が、アルツハイマー認知症治療薬「イクセロンパッチ/リバスタッチパッチ」を発売。13年には、パーキンソン病・レストレッグス症候群(RLS)治療薬「ニュープロパッチ」(大塚製薬)、過活動膀胱治療薬「ネオキシテープ」(久光製薬)、高血圧症治療薬「ビソノテープ」(アステラス製薬・トーアエイヨー)が相次いで発売されました。
 
17年ごろから相次ぎ新製品

各社の開発パイプラインにも新たな疾患を対象とした貼付剤が並びます。17年ごろから相次いで市場に登場する見通しです。

大日本住友製薬は、08年から経口剤を販売している抗精神病薬ロナセン」のテープ剤を日東電工と共同で開発中。現在、国内で臨床第3相(P3)試験を行っています。17年度の申請、18年度の発売を目指しており、実現すれば統合失調症治療薬として世界初のテープ剤になるとみられます。

久光も新規領域を積極開拓

モーラステープ」「モーラスパップ」で国内の経皮吸収型消炎鎮痛剤市場のトップをひた走る久光製薬も、新規領域の開拓を進めています。

13年6月に発売した「ネオキシテープ」に加え、国内ではパーキンソン病アレルギー性鼻炎、特発性RLSなどを対象とした貼付剤を開発中。米国では、統合失調症や注意欠陥・多動症ADHD)の治療薬が、開発の最終段階に進もうとしています。

国内で開発中のアレルギー性鼻炎治療薬「HP-3060」は16年度、パーキンソン病治療薬「HP-3000」は18年度に、それぞれ申請の予定です。

貼付剤の開発状況
(画像2)
 
血中濃度安定、アドヒアランス向上…貼付剤には多くのメリットが

貼付剤には、経口剤や注射剤にはないさまざまなメリットがあります。

最大のメリットは、薬物の血中濃度を安定して保てることです。安定した量の薬剤をゆっくり体内に送達するため、薬剤の効果を長く持続させることができます。

経口剤や注射剤のように投与後、急激に血中濃度が上がることもありませんので、副作用を軽減したり、発現を抑えたりすることもできます。投与の中断も、皮膚からはがすだけなので簡単です。

もう一つの大きなメリットは、服薬アドヒアランスの向上です。嚥下が難しい患者には適した剤形で、製剤を貼っていることを目で見て確認できることから、飲み忘れの防止につながるとされています。投与も簡便なので、家族など介助者の負担軽減も期待できます。
 
目立つ中枢神経系領域での活用

こうしたメリットを最大限に発揮できそうなのが、中枢神経系領域でしょう。例えば認知症の場合、服薬を拒否する患者も少なくありません。強く拒否する患者に家族や介護従事者が無理やり飲ませるのは難しいですが、貼付剤なら貼るだけで済みます。

抗精神病薬で問題になる副作用も、血中濃度を安定させることで軽減できます。血中濃度の維持は、薬が効いて症状が良くなっている時間と、効果が弱まって症状が悪化する時間を1日のうちに何度も繰り返してしまうパーキンソン病にも重要です。

実際、すでに販売中の製品や各社の開発品目を見てみると、中枢神経系の疾患を対象としたものが目立ちます。
 
高齢化で高まるニーズ

高齢化を背景に嚥下困難や認知障害を抱える患者が増える中、貼付剤に対するニーズは今後、高まってくると考えられます。

現時点では市場で苦戦を強いられている製品も少なくありませんが、医療従事者や患者の間で製品特性への認知が進めば、市場にも浸透していくでしょう。新規技術も取り込みながら、貼付剤の活用の場はさらに広がっていきそうです。

バナナが食卓から消えるおそれ 病気の感染拡大

手ごろな価格で栄養価も高い果物として親しまれているバナナですが、バナナの木を枯れさせる病気の感染が世界中に広がっています。日本の最大の輸入元のフィリピンでは、生産量が減少するなど影響も出始め、対策を急がなければ、将来、手軽に食べられなくなるおそれがあると懸念する声が上がっています。

世界中で感染が広がっているのは、カビの一種である病原体によってバナナの木が枯れてしまう「新パナマ病」と呼ばれる病気で、一度かかると治らないため、バナナの「不治の病」とも言われています。
バナナの歴史は実は病気との闘いでした。100年余り前に中米のパナマ周辺で確認され、その後、世界中に感染が広がったバナナの病気は「パナマ病」と名付けられ、当時、流通していたバナナはほぼ絶滅しました。現在、流通しているバナナは「パナマ病」にかかりにくい品種として開発されたものですが、さらに感染力の強い「新パナマ病」が新たに現れ、世界中に広がっています。
FAO=国連食糧農業機関によりますと、「新パナマ病」は1990年に台湾で見つかり、その後、中国大陸や東南アジアに広がり、現在は、中東やアフリカでも感染が確認されているということです。このうち、日本が輸入するバナナの90%近くを占めるフィリピンの最大の産地、南部ミンダナオ島では、ここ数年で「新パナマ病」の被害が急速に拡大しています。現地の生産者団体によりますと、島にあるバナナの木の5分の1がすでに感染し、生産量もこの5年で20%以上も減り、ことしはさらに落ち込む見通しだということです。
こうした事態を受けて、フィリピン政府は、3年ほど前から「新パナマ病」に強い品種の開発を進めていますが、バナナの実が少なかったり、成長するまでに時間がかかったりするため、実用化のメドは立っていません。
生産者団体の幹部は「新たな品種の開発などの対策が進まなければ、5年か10年後には、世界中の食卓からバナナが消えてしまうおそれもある」と話しています。(NHKニュース)

スポーツジムを出る前に手を洗おう、感染症予防のために
メシチリン耐性黄色ブドウ球菌MRSA)などによる皮膚感染症は、スポーツジムやロッカールームのような環境では、あっという間に広まってしまいます。スポーツジムで汗をかいたあとは汚れを落とすものだということくらいご存知かと思いますが、特に手はしっかりと洗いましょう。健康維持のためのスポーツジム通いで感染症にかかってしまうなんて、本末転倒です。感染症なんて、避けられるものなのですから。

いつも使っているトレッドミルやお気に入りのベンチは、どんな人が使っていたかわかりません。汗や汚れがふき取られずに残っているかもしれません。全米アスレティックトレーナー協会(NATA)が2010年に発表した意見書には、皮膚病は運動選手の間ではごく一般的であると指摘されています。水虫、単純ヘルペスとびひ伝染性膿痂疹)、そして、特に深刻なMRSAブドウ球菌の一種で、特に治療が難しいもの)など、よく知られた皮膚感染症を引き起こす病原体の多くは、スポーツジムのような環境ではおなじみのものです。

自宅にヘンなものを持ち込む可能性を最小限に留めるため、ワークアウトをしたあとは石鹸と流水で手を洗いましょう。また、ロッカールームのシャワーを使う場合は、自分専用の石鹸とタオルを持ち込むようにします。

アルコールを含んだ洗浄液は、1、2滴たらした程度では十分な効果がありません。どうしてもほかの手段がない場合は、せめてアルコール含有量が60%以上のものを選ぶようにしましょう。また、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)では、手で口や鼻や目を触らないよう呼びかけています。ほとんどのスポーツジムには、消毒スプレーのようなものが設置されています。消毒スプレーは細菌の拡散を遅らせる作用がありますが、『Clinical Journal of Sport Medicine』誌に掲載された研究報告によると、その効果は常に期待できるわけではないようです。多少の安心感は得られるかもしれませんが、あとできちんと手を洗ったり、服を適切に洗濯したりする必要がなくなるわけではありません。

なにも、無菌室でワークアウトをしなければならないとか、スポーツジム通いを諦めろとか、そういうことではありません。単なる公共広告のようなものだと思ってください。スポーツジムの用具を使ったなら、そのあと食事に出かける前に手を洗いましょう、と啓発しているだけです。理屈を抜きにしたって、そのほうがサッパリしますしね。

National Athletic Trainer's Association Position Statement: Skin Diseases | National Athletic Trainer's Association via The Nation's Health

Stephanie Lee(原文/訳:風見隆/ガリレオ)

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Photo by Richard foster/Flickr (CC BY-SA 2.0).

知ってた? フラダンスの驚くべき効果知ってた?

知ってた?
フラダンスの驚くべき効果知ってた?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラとは、ただ振り付けの通りに踊るものではなく、

遥か昔の言葉がなかった時代の伝承手段として、

大切な役割を果たす踊りでもありました。

「フラ」とはハワイ語でダンスのことを意味し、

独特な手をユラユラと動かすハンドモーションは

「太陽・海・花」をイメージした振り付けです。

ゆっくりとした動きなので、

老若男女誰でも出来るフラはとても人気が高い

です。

あまり動きの少ないダンスのようにみえます

が、

実は見えない部分でたくさんの筋肉を使ってい

ます。

今注目されている「インナーマッスル」も

鍛えられたくさんの効果が期待できます。

※「インナーマッスル」とは表層筋肉ではなく、

深層部の筋肉のこと。

フラで得られる様々な効果

1. 【横へ歩行するシンメトリーな動き】

【横へ歩行するシンメトリーな動き】

横方向に歩くことで、

普段は使われない筋肉が刺激され、

左右に動くことで使う筋肉も均等にバランスが

取れる。

2. 【呼吸と体力の向上】

【呼吸と体力の向上】

常に中腰の体制であるため

運動としては見た目よりもハード。

有酸素運動としてもかなりの効果が期待でき、

これを続けることにより心肺機能が高まり体力

がつく。

3.【ダイエット効果】

【呼吸と体力の向上】

新陳代謝が上がる。

上半身を動かさずに腰を振るのでウエストの

シェイプアップ効果が期待できる。

ハンドモーションでは高い位置で腕を

キープすることが多いので二の腕が引き締まる。

4.【視力と聴力の向上】

視力と聴力の向上

フラは歌の意味を体で表現するもので、

その意味を考えながら踊るもの。

ハワイ語の歌を聴き取ることが必要になるため]

聴力がアップし、

またハワイの自然を見たり(想像したり)することで

視力も鍛えられる。

5.【脳の活性化】

脳の活性化

前後・左右・斜めへと動くフラは

脳の活性化につながりバランス感覚が整う。

6.【リラックス効果】

リラックス効果

ハワイアンミュージックを聴くことにより

心が穏やかになり、

フラのゆったりとした動きが

気持ちを穏やかに保ってくれる。

目にも鮮やかな衣装やハイビスカスの花などで

癒しの効果あり。

どんな踊りでも笑顔は欠かせないもの。

笑顔を作ることにより気持ちも明るくなり、

鬱などの防止にもなる。

リラックス効果

フラのリズムはとても原始的で、

途切れることのない永続性のリズム。

これは波のリズムや呼吸のリズムと

全く同じでまるで太古の海のよう。

だからフラは安らぎと懐かしさを感じ取れる、

素敵で魅力のあるダンスなのです。

Kanako
フラダンス通信, マハロモールスタッフブログ
posted by Kanako